犬がいたがらない注射の仕方
注射の痛みが生じるのはなぜ?
犬をはじめとし、動物は注射の針を刺した瞬間に「キャン!」などと鳴き、痛みを感じているとお感じになる飼い主さんも少なくありません。そもそも注射の痛みはなぜ生じるのでしょうか?
それには皮膚を刺したときの針による痛点刺激や注射器・注射液の温度刺激が考えられます。それに加え、注射成分による局所刺激や注射液の注入圧による組織への刺激も痛みを生じさせます。また、獣医師の注射の打ち方の技術が悪いことも痛みを引き起こす原因となります。
犬が痛がらないように注射の仕方とは?
一般的に犬は痛点が少ないと言われていますが、やはり注射針が皮膚を刺すときに痛点を刺激しますので、痛みが生じると思われます。また、注射液の注入圧による、組織への刺激もあります。
しかし、動物病院では、コスト面を考えているので、無痛針や無痛注射器などの導入は難しいようです。もしそれらを導入することが難しいなら、なるべく細い注射針を使用して、痛みを軽減させることができるかもしれません。
また、注射液に急所麻酔薬が微量に添加されているものもあるので、どうしても注射を嫌う愛犬の場合は、そのようなものを使用してもらうことができるようにお願いすることもできるでしょう。
注射を施す獣医側の技術面としては、注射針先をできるだけ動かさないよう、ゆっくり、静かに注入するという方法で痛みを和らげることができます。しかし、犬が動いてしまったり、暴れて適切な治療ができないと大変なことになってしまうのでスキルが求められます。
犬の精神面をケアしながら注射をうつ
子どもが注射を嫌がる場合、お医者さんや看護婦さん、そしてお母さんが子どもに「痛くないよ~」と声をかけることで、子どもは安心し、精神的に落ち着いた状態で注射をすることができます。犬の場合もそれと同様のことが言えます。
愛犬に針が刺される瞬間まで、声をかけたり、頭をなでてあげることで犬は精神的に落ち着くことができ、痛みを和らげることができます。
もちろん動物病院の看護師も行うことができますが、愛犬にとっては信頼関係のある飼い主から声かけや頭をなでてもらうことで効果を倍増させることができます。
まとめ
動物病院で働く獣医師や看護士は、動物が好きで、早く良い治療ができるよう、懸命に働いておられます。でも、病院にかかる犬の中には、注射を怖がって暴れてしまい、治療どころではなくなってしまいます。
そこで、犬が痛がらないような仕方で注射をしたり、飼い主もそれをサポートすることができるでしょう。
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